
前職は全く異なる分野で働いていましたが、将来のキャリアを考える中で東京都主催のエンジニア育成プログラムに参加し、ネットワーク関連の基礎を学びました。その最中に転職エージェントを通じてJDCからオファーをいただいたことが、入社のきっかけです。当時、衛星通信業界の知識は全くありませんでしたが、これから成長していく業界ではないかと感じ、自分なりに調べていくうちに関心が深まりました。
選考を進める中で、取引先となるプロバイダーやメーカーの多くが海外であり、関わる顧客も国籍を問わず多様であることを知り、過去の海外勤務経験を活かせる環境だと感じ入社を決意しました。
現在は、営業部からの依頼を受けて機器の検証や、現場での調査・設置作業を担当しています。
また、「コミッショニング」と呼ばれる業務では、機器にネットワーク情報を入力してインターネットに接続できる状態にし、システムやプロジェクトがきちんと設計通りに動くかを確認しています。この工程は、ネットワーク設計・構築の仕上げともいえるとても大切なステップです。自分の作業がシステム全体の完成につながるので、大きなやりがいを感じています。
また、カスタマーサポート業務の一部として、不具合発生時の顧客対応も行っています。海外パートナーと直接やり取りする機会も多く、国際的な業務に触れながら日々新しい経験を積んでいます。
入社当初は、周りの社員と比べて自分の知識や経験が不足していると感じることが多く、「一日でも早く追いつきたい」「もっと知識を身につけたい」という思いで取り組んできました。最初は手探りで調査しながら対応する場面も多かったのですが、次第に理解できることが増え、「わかる」「できる」と実感できるようになったことは、大きな励みになっています。
お客様から求められたことを実現し、喜んでいただけた瞬間には、やはり大きなやりがいを感じます。製品が問題なく使えることは当たり前かもしれませんが、自分のサポートで課題が解決でき、役に立てたと感じられる機会が増えてきたことが嬉しいです。
まだまだ学ぶことは山のようにありますが、少しずつ力がついてきていると感じています。今後はさらに自信を持って対応できるようになりたい、その思いが日々の大きなモチベーションにつながっています。
これまでのキャリアは、主に国際協力や福祉の分野に携わり、現職のようにITや衛星通信とは無縁の人生でした。
JICA青年海外協力隊の派遣員としてカンボジアに赴任し、小中学校で体育やスポーツの普及活動に従事しました。現地の教育局にも配属され、運動会の実施や普及に取り組み、2年間活動を続けました。スポーツを広めることで、子どもたちの健全な成長や地域の活性化につながるよう努めました。
その後、大学院に進学し、「スポーツを通じた国際協力」をさらに推進したいと考え、研究と実践の両面から取り組みました。在学中にも再びカンボジアへ渡航し、準備期間を含めて約1年間活動を行いました。現地のNGOを拠点に、障がい者スポーツの普及やパラスポーツ競技会の開催をサポートしました。障がいのある方が「安心して集える居場所」をつくることを目指した活動です。
直近では国内にて、介護施設で勤務しました。現場の介護士として高齢者の生活全般を支援し、日々の暮らしを支える役割を担いました。
実際に働いて感じるのは、日本企業らしいきめ細やかさと、海外の企業文化にある自由さや柔らかさの両方がうまく共存しているという点です。古い日本企業にありがちな細かいルールに縛られる、同じルーティンをこなすだけといった雰囲気はなく、業務の進め方に一定の裁量が与えられているので、自分なりに工夫しながら取り組むことができます。プロジェクトも、決められた型に沿うのではなく、状況に応じて柔軟に進められるスピード感があります。
また、上下関係が過度に厳しいなどもなく、上の意見が絶対といった空気もありません。若手やシニアといった年齢差に関係なく、意見を出し合いやすい環境が整っており、性別や立場にとらわれないフラットな関係性が根付いていると感じます。
社員同士のコミュニケーションもオープンで、困ったときに気軽に相談できたり、新しい提案が受け入れられたりする雰囲気があります。そのため、自分自身も自然と周囲に対して対等に接することができ、安心して働けています。
結果として、自分らしく力を発揮できると感じられることが、ここではたらく大きな魅力だと思います。